週1回の学びの場「ウリマダン」に通えなくなったハルモニたちに、 “つながっているよ”のメッセージを届けるべく、共同学習者のみなからハルモニたちへの思いを集めてお送りしました。
ウリマダンが、お休みになって、まだ一か月少しなのに、もう何か月も皆さんに会っていない気がして、とても淋しいです。 皆さんと一日も早く、また作文を書いたり絵をかいたりおしゃべりをしたりして、楽しくて充実した時間を過ごせるようになればいいなあと思(おも)っています。 コロナとのつき合いはまだまだ時間がかかりそうです。 外出を少なくし、よく手を洗い、しっかり食べて、用心して暮らさなければなりませんが、あまり、テレビや人(ひと)のうわさに流(なが)されないで、気持(きも)ちをゆったりもって、暮(く)らしましょう。 みなさんに会いたいと思っている人がいっぱいいます。今日は、共同学習者からのラブコールを送ります。 ――――― 2020年4月25日 ウリマダン共同学習者
週1回の「ウリマダン」(高齢者識字学級)に集まり、友だちと共に作文を書き・絵を描き・おしゃべりをする、この時間を楽しみにしてきたハルモニたち。新コロナでそれができなくなってみると、つまらなくて寂しくて不安な気持ちは想像以上であったようで、お電話すると「会いたい」「いつになったら会えるんでしょう」ばかりです。
国は「ステイホーム、家から出るな」と言うだけで、コロナ禍を不安な気持ちで暮らす高齢者の心のケアなど何の配慮もしてくれません。共同学習者(ウリマダンでハルモニたちと一緒に活動するメンバー)たちは、せめてお手紙でハルモニたちと繋がろうと、『私たちこそハルモニたちとまた早く会いたいと思っています』『ハルモニたちの生きざまにいつも励まされてきたのは私たちです』『毎日一人で過ごす時間が長いと思いますので何かあれば連絡ください。駆けつけます。』と、ハルモニに語りかけるような気持ちで、それぞれの思いを綴りました。
メールやSNSでのやりとり、オンラインの会話などとは無縁のハルモニたちです。お送りしたのはこんなささやかなカードでしたが、「嬉しくて涙が出てきた。」「嬉しかった、このカード大切にします。」と、ハルモニたちの長くなった自粛生活に、ほんの少しウリマダンの懐かしい温もりを届けられたようです。
さて、今回は共同学習者の思いを詰めたカードを作りましたが、次は近々に、ハルモニたちのメッセージや近況を集めた、第2弾のカードを作る予定です。共同学習者が分担して、今、ハルモニたちに電話でインタビューをしているところです。(H.S.)