2019.10.26 「植民地下の暮らしの記憶~農家に生まれ育った崔命蘭さんの半生~」の出版を祝う会 が開かれました


戦争が終わって74年の歳月が流れました。日本の植民地支配の体験を語れる人たちが、90歳を超える今日、戦争時代の体験した真実を語る人たちが少なくなり、一方で歴史の事実をなかったかのようにする動きが急速に広がっています。

だからこそ、歴史の真実の語り部たちの声をしっかり受け継ぐ作業が大切だと思います。

川崎・桜本で高齢者の活動をリードしてきた崔命蘭さんは、昔の生活の記憶がしっかりされていて、私たちも随分たくさんのことを学んできました。高麗博物館の会員である永津さんが、彼女の語りを聞きとり、生まれ故郷にまで足を運んで本にまとめ、出版しました。


トラヂの会から代表して、石日分さんと金花子さんから、
永津さん、崔命蘭さんに花束の贈呈

そして、10月26日(土)本を読んだ市民とトラヂの会のみなさんとのささやかな出版記念会を行いました。高麗博物館の元館長で朝鮮史研究家の樋口雄一さんから「植民地朝鮮の『近代化』政策と暮らし」と題して講演をいただき、手作りの料理をつまみながら、学びのワークショップを行いました。当日は、当初予定を上まわる40名余の市民が集まり、ハルモニたちの暮らしの証言を中心に、交流を深めました。

植民地下の暮らし、生活について、面白い話を頂きました

当日参加してくれたハルモニ方も、いきなりの指名でも、各地を転々として生きてきた話や、オンドルを作って暮らしていたころの話など、歴史の証言者のとしての発信力が垣間見えました。証言すること、記録することの重要性をみんなで確認しました。

私たちの街で、ハルモニが主人公で、学びと交流の機会ができたことをうれしく思います。今後も学びの課題を呼びかけます。 (M)


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