「国境をまたいで生きた私たち」と題して、11月7日に「ウリマダン」(在日高齢者の学びと発信の場)の学習発表会が開催されました。
ハルモニたちのウリマダンでのこの1年余りの活動(作文、絵、共同制作など)の展示や、ハルモニたちの作文発表会などが行われました。来場者からは、老いてなお学び続けるハルモニたちに、「心打たれた」「生きる希望を与えられた」といった声が寄せられました。
今回 学習発表会に向けて、2ヶ月ほど前から、ハルモニ、共同学習者、スタッフが一緒になって展示の準備をしてきました。またハルモニたちは次世代に向けてのメッセージを作文にまとめ、朗読の練習もして、作文発表会に備えてき ました。
この〈報告その1〉では、主に展示の内容について写真とともにお伝えします。
(なお、報告1、報告2 ともに、写真家の大八木宏武さんから多くの写真をご提供頂きました。)
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◆ハルモニ一人一人の年表を作り、展示しました。
(韓国で暮らした時期は青、日本で暮らした時期は赤、で塗り分けました。)
◆麦わら帽子の絵と 作文「麦わら帽子の絵を描いて」
◆川崎市の罰則付きヘイト規制条例制定に向け、市議会議員さんに、ハルモニたちの思いを綴ったカードを届けました。(手作りのカバーも付けてお届けしたので、それを再現して展示しました。)
◆みなが作った小麦粉染めを旗にしたものも展示しました。
◆作るのも楽しみ、遊ぶのも楽しんだ すごろく。「ここからくろうがはじまった」がスタートです。
◆「ビデオ上映コーナー」では、2015年にハルモニたちを先頭に行った「桜本800mデモ」の動画や、金聖雄監督の映画「花はんめ」の15分バージョンの上映を行い、とても好評でした。
今回の学習発表会を開催するにあたり、下のような小冊子を作り来場者にお配りしました。今回展示された作文、絵、共同制作などすべて収載されているので、ハルモニたちのこれまでの人生や、今の暮らしがたくさん詰まった冊子になっています。
今回の会は、コロナ下での開催のため、ごく限られた人数の方にしかご参加いただけず、私たちもそれが残念でした。それも考えてこの小冊子はたくさん印刷しました。ご希望の方には送料のみで配布いたします。ハルモニたちの発信が、より多くの人に届くことを願っています。お問い合わせは担当の三浦まで(miura★seikyusha.com←★を@に代えて TEL 080・4656・6014)