川崎・さくらもと「みんなの家」建設を応援してくださる方からのメッセージを掲載します。
関田寛雄 様
青山学院大学 名誉教授
日本基督教団 神奈川教区巡回牧師
川崎南部、在日コリアン集住地域の桜本を中心に、差別のない地域社会を目指した小さな地域活動が始められて50年。大韓基督教会の祈りから始まりました。日本キリスト教団桜本教会に赴任した私は、活動の当初から今日に至るまで、その歩みに参加する機会を保ち続けることができたことを大変にうれしく思います。
教会の会堂を開放して開かれた保育所事業を皮切りに、社会福祉法人の設立、行政とのパートナーシップを結ぶふれあい館の建設、在日一世の高齢化と、障がいのある子どもたちの成長に対応した高齢者、障がい者の事業開始など、地域の人々と共に、活動の駒を進め、すそ野を広げてきました。
そうした活動を土台に、宗教法人と社会福祉法人が互いに手を取り合って、新しい地域活動の拠点を建設します。高齢者、障がい者が活動の担い手となり、地域社会の分断をつなぎなおす新しい創造的な活動拠点です。
人の願いや祈りに支えられ、困難を抱えた人こそがつながりを求めて活動し、それを支える、そんな歩みにあなたの想いも重ね合わせてください。
裵重度 様
社会福祉法人青丘社 理事長
在日大韓基督教会川崎教会 名誉長老
助け合わねば生きていけなかったコリアン集住地域にあって、時代の流れにより、コミュニティが弱体化していきました。コミュニティーの力が弱まると一番困るのが、高齢者の暮らしと子育ての課題です。青丘社は、そうした社会に対応すべく活動のすそ野を広げてきました。保育園の開設からふれあい館の建設、さらに在日高齢者、障がい者の生活支援と居場所づくりに広がりを得て、保育、教育、児童福祉、高齢者福祉、障がい児・者福祉、多文化共生の課題取り組みなどを推進する共生の街づくりに確かな手ごたえを感じています。商店街を舞台に、障がいのある青年たちのカフェや弁当工房、パン工房で働く姿が街を元気にし、在日高齢者の居場所が、商店街の賑わいを作り出す原動力になっています。
今、私たちは、今一度新しい活動のステップアップを求められています。商店街とつながり、分断や亀裂のはびこる地域社会の劣化を食い止め、その接着剤の役割を果たして、人と人とがつながりあうための「高齢者、障がい者活動センター」の拠点をつくり、地域福祉に働く者たちがその歩みを支える新しい活動拠点 仮称「みんなの家」を建設します。『地域を創る』今回のプロジェクトの推進に、一人でも多くの仲間のみなさんの参加をいただき、地域が人をつなげ、課題を共有することができますよう心より呼びかけます。